「今日の献立どうしよう…」
毎日自炊をしていると、献立づくりに悩むことも多いですよね。
そんな時に便利なのが「ChatGPT」です。家にある材料を伝えるだけで、すぐに献立まで提案してくれます。
「でもAIが考えたレシピって美味しいの?」
そんな疑問を抱く方もいるでしょう。
今回はChatGPTにレシピを考案してもらい、実際に3品作って味や再現性を検証してみました!
・ChatGPTは本当に美味しいレシピを作れるのか
・ChatGPTレシピの再現性や作りやすさ
・ChatGPTに料理を頼むときのコツ
・実際に使用したプロンプトまとめ
それでは、ChatGPTが提案したAIレシピの実力を見ていきましょう!
にんにく納豆そば

とある日のランチに悩んだとき、ChatGPTにレシピを考案してもらいました。
「そばと納豆ですぐにできる温かい料理のレシピを5つ教えて」
とプロンプトを入力し、考案してもらった中から一番気になった「にんにく納豆そば」を作ることに。
にんにく納豆そばのレシピ
実際にChatGPTから生成されたレシピを掲載します。
🍜にんにく納豆そば(1人前)
【材料】
・そば(ゆで or 乾麺)…1人分
・納豆…1パック
・にんにく…1かけ(チューブなら2cmくらい)
・バター…5〜10g
・めんつゆ(3倍濃縮)…大さじ2
・水…150ml
・醤油…小さじ1(味を見て調整)
・刻みねぎ・刻み海苔・七味など…お好みで
【作り方】
・そばを茹でる
→乾麺なら表示通りに茹で、ゆで汁を軽く切っておく。(ゆでそばならそのままでOK)
・香りを出す
→フライパンにバターとにんにくを入れて中火で加熱。焦がさないように香りを立たせる。
・スープを作る
→めんつゆと水を加えてひと煮立ちさせ、しょうゆで味を調える。
・そばと納豆を加える
→そばを入れて温めながら全体を絡める。火を止めてから納豆を入れ、軽く混ぜ合わせる。
※煮すぎると納豆が糸っぽくなりすぎるから、最後に入れるのがコツ!
・仕上げる
→器に盛って、ねぎ・海苔・七味をトッピング。
【ポイント】
バターの代わりにごま油+すりごまにすると、和風であっさりした味に。
にんにくが苦手なら、すりおろし生姜でも合うよ。
卵黄を落とすとコクが増して最高!
実際に作って食べてみた感想
「すぐにできる」と注文したこちらのレシピ、実際の調理時間は10分ほど。
その日はなんとなく元気を出したくて、にんにく入りのこちらのレシピにしましたが、
正直「そば×にんにく×めんつゆ×バターって合うの…?」と不安でした(笑)
食べてみるとびっくり!これが意外と合うんです。
納豆の糸っぽさの影響かスープにとろみがついており、そばにしっかり絡んでいたのも良かったですね。
ポイントで卵黄の追加を推されていたので、温泉卵風にして卵を追加。結果、まろやかになって相性バッチリでした!
豚バラ豆乳鍋

続いては鍋のレシピ。家に生麺が余っていたので、締めに麺が合う鍋のレシピをChatGPTに聞いてみました。
「締めに麺が合う、家で簡単に作れる鍋を教えて」
このプロンプトを入力するとChatGPTがレシピを5つ提案してくれました。豆乳を使った鍋は食べたことがなかったので、好奇心から「豚バラ豆乳鍋」を選ぶことに。
豚バラ豆乳鍋のレシピ
夕飯用の献立だったので、夫と2人分の分量でレシピを生成してもらいました。
🍲豚バラ豆乳鍋(2人前)
【材料】
・豚バラ肉……150〜200g
・白菜……1/8玉(ざく切り)
・しめじ……1/2袋
・ねぎ……1/2本(斜め切り)
・無調整豆乳……300ml
・水……300ml
・白だし……大さじ2
・味噌……小さじ1(隠し味)
・塩……少々
・ブラックペッパー……少し
・ごま油(あれば)……少量
【作り方】
・鍋に水300ml+白だし大さじ2を入れて中火にかける
・沸いてきたら豚バラをほぐしながら入れる
→アクが出たら軽く取る
・白菜・ねぎ・しめじを入れて5〜7分煮る
・火を弱めて豆乳300mlをそっと入れる
※沸騰させないように!分離しやすい
・味噌小さじ1を溶かす
・塩で味を整える
・最後にごま油をほんの少し落とすと香り最高
【〆(締め)はラーメン)】
・中華麺をそのまま入れて1〜2分
・ブラックペッパーひとふり
→ クリーミー坦々風ラーメンになる
【味変アイデア】
・バター5g入れる→コク増しして洋風寄り
・ゆず胡椒→さっぱり美味すぎ
・ラー油数滴→完全に〆向けの味に
実際に作って食べてみた感想
豚バラ豆乳鍋の調理時間は15分~20分ほどでした。
今回は材料を入力していなかったため、
白菜→キャベツ
しめじ→エリンギ
に変更。
彩りが欲しかったのでにんじんを追加し、味が薄くならないよう他の材料の量を調節しました。
結果として、めっちゃ美味しかったです!豆乳を使用したことでシチューのようなコクがあり、パクパク食べられました。あやうく締める前に具材を食べきってしまいそうになるほど(笑)
締めとして麺も入れてみましたが、この豆乳鍋、麺によく合う!
豆乳と麺の組み合わせはあまり見かけないと思いますが、皆さんにもぜひ試していただきたいです!【味変アイデア】の柚子胡椒も合ってて美味しかったですよ。
さつまいもと鶏ひき肉の和風クリームパスタ

3品目はパスタです。
「たまねぎ・にんじん・さつまいも・鶏ひき肉(あるいは豚バラ、鶏むね肉)
これらを使ったパスタのレシピを教えて。全部使う必要はないよ。」
とプロンプトを入力すると、3つのレシピを生成してくれました。その内さつまいもを使用していたレシピは1つだけ。
さつまいもとパスタの組み合わせは見たことがなかったので、こちらも興味本位で作ってみることに。
さつまいもと鶏ひき肉の和風クリームパスタのレシピ
こちらも2人分の分量で生成してもらいました。
🍠さつまいもと鶏ひき肉の和風クリームパスタ(2人分)
【材料】
・パスタ……200g
・鶏ひき肉……200g
・さつまいも……2/3〜1本(約200g、小さめ角切り)
・玉ねぎ……1/2個(薄切り)
・牛乳または豆乳……300ml
・醤油……小さじ4(大さじ1と小さじ1)
・コンソメ……小さじ2
・オリーブオイル……小さじ2
・塩こしょう……少々
・あれば黒こしょう/粉チーズ/青ねぎ……お好みで
【下ごしらえ】
・さつまいもは1cm角に切り、水に5分さらす。
・玉ねぎは薄切りに。
・パスタは塩を加えた湯で袋の表示時間−1分で茹でる。
【作り方】
・フライパンにオリーブオイルを熱し、鶏ひき肉を中火で炒める。
→色が変わったら軽く塩こしょう。
・玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める。
・さつまいもを加えて軽く混ぜ、水(大さじ4ほど)を入れて蓋をして5〜6分蒸し煮。
→竹串がスッと通るくらいまで。
・牛乳(または豆乳)・コンソメ・醤油を加え、弱火で温める。
→沸騰させないように注意!
・茹で上がったパスタを入れて中火で1〜2分絡める。
→ソースがとろっとしてきたらOK。
・味を見て塩こしょうで調整し、器に盛って黒こしょうや粉チーズをふる。
【ポイント】
さつまいもの甘みが強いから、醤油は控えめにして後から足すとバランスがいい。
豆乳を使うとまろやかで軽め、牛乳だとコクが出る感じ。
トッピングにゆず胡椒・青ねぎ・黒ごまもよく合う。
実際に作って食べてみた感想
さつまいもと鶏ひき肉の和風クリームパスタは、下ごしらえ込みで30分くらいでできました。彩りが欲しかったので、冷凍ほうれん草も追加。
味の感想ですが、これもなかなか美味しかった!
ポイントの「醤油は控えめに」を守り、味見しながら調整して正解でした。まろやかな口当たりで、さつまいもの甘味も鶏ひき肉の風味もしっかり味わえました!
個人的にさつまいもはもう少し柔らかくてもいいなと感じたので、フライパンに加える前に少しレンチンしてもいいかもしれません。ただ、夫は「丁度いい」と言っていたので、好みの問題かと思います。
ChatGPTに献立を考えてもらうコツ

ChatGPTに「夕飯の献立を考えて」と入力するだけでもアイデアをくれますが、「気分に合わせた献立を考えてほしい」「家にあるものだけで済ませたい」というときもありますよね。
ここでは、より自分の目的に合ったレシピを生成してもらうためのコツをご紹介します!
家にある材料を具体的に伝える
「買い物をしたくない」「手っ取り早く済ませたい」そんなときは、家にある材料をChatGPTに伝えましょう。
「家にそば、大根、にんじん、豚肉、もやし、じゃがいもがある。これらを使って作れるレシピを教えて」
材料すべてを使う必要がなければ「すべて使う必要はない」と付け加えればOKです。逆に絶対に消費したい材料があるなら、「必ず〇〇は使って」と付け加えましょう。
作りたいジャンルも同時に指定
和風・中華・洋風など、どのジャンルが食べたいかが決まっていればChatGPTに伝えておきましょう。
また、「食べたいジャンルは決まってないけど和食って気分じゃないな…」というときは、「和食以外のレシピを生成して」と入力すればOK!
「家にある材料だけでこのジャンルの料理作れるかな?」と思ったら、とりあえずChatGPTに聞いてみるのがおすすめです。
「確かにその組み合わせ合うかも!」という、新たな発見があるかもしれません💡
調理時間・人数を伝える
できるだけ早く調理を済ませたいときや、2人分以上を作るときは、事前にChatGPTにその旨を伝えておきましょう。
「2人分の料理を20分程度で作れるレシピを教えて」
時間の指定をしていないと、煮込み料理など時間のかかるものも生成されてしまいます。
また、基本的に1人分の材料でレシピが生成されるため、指定をしていないと自身で倍量計算をしなければなりません。事前に人数指定をしておけばパッと見て必要量がわかるので楽ですよ。
好みや気分を一言添える
上述したジャンル以外に、「あっさり」「こってり」「がっつり」など、どんな気分であるかもChatGPTに伝えておくのがおすすめです。
他にも、夏なら「冷たいもの」冬なら「温かいもの」という指定や、「節約レシピ」なんて指定もできます。
「あっさりした冷たい料理のレシピを教えて」
「辛くてがっつりしたものが食べたい。気分に合うレシピを教えて」
「節約中でも作れる、温かくてこってりした料理を考えて」
家に何もないし、献立も何も思い浮かばない…ってときは、気分だけ伝えてレシピを考えてもらいましょう🙌
アレンジやポイントも同時に聞く
今回の検証で生成してもらったレシピには、すべて「ポイント」や「アレンジ方法」が載っていました。
ただし、カスタマイズや指示によっては生成してくれない可能性もあるので、最初の段階で聞いておくと良いでしょう。
「調理する際のポイントや、おすすめの味変アイデアがあれば教えて」
アレンジのアイデアはレシピの幅が広がりますし、好みに合わせて調整できるのがうれしいポイントです。
今回使用したプロンプトまとめ
今回紹介したレシピを簡単に再現できるよう、使用したプロンプトをまとめてみました。
「そばと納豆ですぐにできる温かい料理のレシピを5つ教えて」
「締めに麺が合う、家で簡単に作れる鍋を教えて」
「たまねぎ・にんじん・さつまいも・鶏ひき肉(あるいは豚バラ、鶏むね肉)
これらを使ったパスタのレシピを教えて。全部使う必要はないよ。」
「2人分の分量で教えて」
ChatGPTの生成結果はランダム要素があるため、同じプロンプトを使用しても同じレシピが生成されるとは限りません。
とはいえ指定した条件に合うレシピは生成してくれるので、上記のプロンプトを基にぜひカスタマイズしてみてください。
まとめ:献立に困ったらChatGPTを活用しよう
ChatGPTが考案したレシピは美味しいのか?
実際に作って食べてみた検証結果は「美味しい」となりました!
今回写真を撮り忘れて記事に載せていないレシピもいくつか生成してもらったのですが、本当にはずれがありません。すべて美味しくできています。
ChatGPTは会話をするようにプロンプトを入力するだけでレシピを提案してくれるので、とっても簡単です。もちろん無料プランでも問題なく利用できますよ。
皆さんも献立に困った際は、ぜひChatGPTを活用してみてください!
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