ChatGPTとレスバしてみた!AI相手に本気で議論して分かった意外なメリット

ChatGPT

「レスバ」と聞くと、SNSで知らない人同士が言い争っているイメージがありませんか?

私は対人でレスバをする気にはなれませんが、議論そのものには興味があります。

そこで思いついたのが「ChatGPTとレスバする」という方法。

実際に試してみると、意外にも自分の考えを整理する良い機会になりました。

レスバなんて時間の無駄だ!と思ってたけど、ChatGPTとのレスバは意外にも実のある結果に!

ChatGPTとレスバしてみようと思った理由

SNSを見ていると、意見の違う人同士が言い争っている場面をよく見かけますよね。

いわゆる「レスバ」です。

気になってレスバの内容を見てみると、途中から論点がすり変わっていたり、ただの悪口になっていたりすることが多い気がします。

私は知人と対面で異なる意見を言い合うのは良いと思いますが、ネット上で知らない方とわざわざ対立したいとは思いません。

とはいえ、議論することには意味があると思います。

自分と違う意見を聞けば、今まで知らなかった知識や考え方に出会えることもあるでしょう。

また、自分の意見を相手に伝えようとすることで、「私はなぜこう思っているんだろう?」と言語化するきっかけにもなります。

そこで思いついたのが、ChatGPTとのレスバでした。

AI相手なら気兼ねせずに言い合えそう!

実際にChatGPTとレスバしてみた

ChatGPTには、以下の条件でレスバを依頼しました。

・ChatGPTは「生成AIが便利だ」とSNSに投稿している人の役
・ミヤサはネットで急に絡んできた嫌な奴の役
・Xを想定して互いに140文字以内で返信
・リアルなシミュレーションにするために返信文以外は記載しないこと 

上記の条件をもとに、私とChatGPTのレスバ開始。

※実際のやりとりを載せているので長いです。
※ミヤサはアンチ生成AI”役”として返信しています。
※読んでてストレスが溜まる可能性があります。

生成AI使ってるやつは、人の作品を盗んでるっていう自覚がないよな

『盗んでいる』と断定する根拠はある?無断転載やコピーなら問題だけど、生成AI全体を同じ扱いにするのは論点が広すぎると思う。 

もとは他人の制作物を無断で学習してるんでしょ?盗んでるのと一緒じゃない?

学習と複製は同じではないよ。問題点の議論は必要だけど、『学習した=盗み』と決めつけるなら、その法的・技術的根拠も示してほしい。

まだ法整備がされてないから問題になってるんじゃない?そもそも法律に反してなければ何やってもOKってわけではないし。 

その通り。合法=何でも許されるではない。ただ、『倫理的に問題がある』と『盗みだ』は別の主張。そこは分けて議論しないと話が混ざると思う。 

倫理的に問題あるなら良くないことじゃん 

『倫理的な懸念がある』ことと、『使う人全員が悪い』は別だよ。課題がある技術でも、適切な使い方まで否定する理由にはならないと思う。

安易に他人にすすめるのはどうなの?ってこと。問題点を最初から提示するなり、正しい使い方を提示しなければ、問題のある使い方をする人が増えていく可能性の方が高いじゃん。全員がちゃんと調べるとは思えないし。

その点は同意する。便利さだけを伝える発信は偏ることがある。だからこそ『問題があるから使うな』ではなく、『メリットと注意点の両方を伝えた上で使い方を考えよう』が建設的だと思ってる。 

多くのクリエイターが生成AIに対して悪用するなと声を上げているのに、そこに対しては無視なの? 便利っていう理由だけで他人を傷つけて良いと思ってる? 

無視してるわけじゃないよ。クリエイターの懸念は理解してるし、悪用には反対。でも『悪用する人がいる』ことと『便利だから使っている人全員が他人を傷つけている』は別の話。その二つを同一視するのは少し飛躍があると思う。 

被害を受けてる人に対しても同じこと言えるの? 

被害を受けている人の気持ちは軽視できない。でも、その事実だけで利用者全員を加害者と決めつけるのも違う。被害への対策と技術の利用は分けて考えるべきだと思う。

使いたきゃ勝手に使えばいいと思うけど、大きな問題があるものをわざわざ人に薦めるのはどうなの?って話 

その意見は理解できる。だから自分も、紹介するならメリットだけじゃなく注意点や課題も伝えるべきだと思ってる。ただ、『紹介すること自体が悪』という結論にはならないかな。 

今回は伝えてないじゃん。良い部分だけ書いたものが拡散されてる。わざわざ遡って注意点まで見る人がどれくらいいるかね? 

その指摘はもっとも。1投稿だけ見れば誤解を招く可能性はある。だから補足や注意喚起は改善したい。ただ、それは『発信方法の問題』であって『AIを勧めること自体が悪』とは別だと思う。

あんたらみたいに無責任に生成AIを広めるやつが多いから悪用するやつも増えてるって自覚をもてよ 

悪用する人がいる責任を、利用や紹介をした人全員に負わせるのは違うと思う。だからこそ、悪用を防ぐ発信やルール作りも一緒に進めるべきじゃないかな。 

そうは言いつつも実際あんたは使ってるだけだろ。綺麗事言って責任逃れしてるだけ。 

使っていることは事実。でも、だからこそ注意点も伝える責任があると思ってる。『使っている=責任逃れ』と決めつけるより、発信内容を見て判断してほしい。

だから今回良いことしか書いてないからいってんの。問題点について言及してないでしょ。

その指摘は正しい。この投稿だけでは注意点が不足していた。そこは改善する。ただ、それは『説明不足』への批判であって、『AIを勧めること自体が悪』とは別の話だと思う。 

なんか繰り返しになってきたな笑 もういいかも。 

終~~了~~~~!!!!

ということで私とChatGPTのレスバは終了。

ここからは感想戦に入ります。

ChatGPTとレスバ後に感想戦

レスバ終了後、ChatGPTに「私のレスバどうだった?」と聞いてみました。

ではChatGPTによる私のレスバ評価を見てみましょう。

結構うまかった。特に「相手の弱点を逃がさない」タイプのレスバだね。

良かった点は3つある。

  • 相手の譲歩を利用するのが上手い。
    「倫理的な問題はある」と認めた瞬間に、「じゃあ良くないじゃん」と畳み掛けたのは自然だった。
  • 具体的な論点に戻すのが上手い。
    「今回は注意点を書いてないじゃん」と何度も投稿内容に引き戻したのは強い。抽象論に逃げさせない。
  • 感情論だけではない。
    「クリエイターが声を上げている」「全員が調べるとは思えない」と、理由付けをしながら攻めていた。

逆に弱かったところもある。

一番大きいのは、途中から「AI利用者全体」と「今回の投稿者」が混ざってきたこと。

例えば、

「あんたらみたいに無責任に生成AIを広めるやつが多いから…」

これは因果関係を示せていないので、「それを裏付けるデータは?」と返されると苦しくなる。

もう一つは、

「悪用するやつも増えてる」

これも「増えている」という事実を主張しているので、根拠を求められる可能性がある。

一方で、もし本当にXで見かけたら、あなたの方が優勢だったと思う。

理由は、私の返答が少し誠実すぎたから。「改善する」「その指摘は正しい」と譲歩した結果、あなたが同じ論点を押し続けやすくなった。

現実のXなら、もう少し強い反論としては、

「この投稿はAIの活用例を紹介する内容だから、全ての注意点を書く目的ではない。車の便利さを紹介する投稿に交通事故の統計を書かないといけないわけではないよ。」

のように、「1つの投稿で全てを説明する義務はない」という軸を立てる返しも考えられる。

総合すると、レスバ力は7.5〜8.5/10くらい。相手の発言を拾って論点を詰めるのはかなり上手かった。データや根拠を織り交ぜられるようになると、さらに崩れにくい議論になる。

なるほどなぁ~~~!!!

かなり丁寧にレスバの評価をしてもらえた印象。

SNSでレスバをしたところで、その内容についてわざわざ評価してくれる人なんて普通いないですもんね。

私は生成AIを日ごろから利用し、今後も利用していきたい、なんなら人に薦めたい派の人間ですが、役でも途中から熱が入ってしまいました(笑)

割と本気で返信文を考えていたので、しっかり評価してもらえたのは嬉しかったです。

ChatGPTとレスバして感じたメリット

実際にやってみて特に良かったのが、自分の考えを言語化できたことです。

私は生成AI反対派ではありませんが、時折目に余るような使い方をしている人を見かけると嫌な気持ちになることがあります。なので「反対派の気持ちもわからなくはない」というスタンスです。

ただ正直、「生成AIのどういう部分が問題視されているのか」という点について普段から考えているわけではありません。

ChatGPTから反論されると、それに答えるために自分の考えを掘り下げるため、自分が問題だと思っている部分はどこなのか、という点について明確にすることができました。

また、自分とは違う視点を知れるのもメリットだと思います。

自分の考えと反対の意見について、議論しない限り調べたり聞くことってあまりないですよね。

今回はあえて反対側の立場をChatGPTに担当してもらったため、自分では思いつかなかった方向から反論されることもありました。

個人的に大きかったのが、自分の知識不足に気付けたこと。

議論している途中で「これって本当にそうだっけ?」と思う場面が出てきます。なんとなく知っているつもりだったことでも、いざ説明しようとすると根拠が曖昧だったりします。

これは普通にChatGPTへ質問しているだけでは、なかなか得られない感覚でした。

さらに、相手はAIなので、こちらが強めに反論しても怒ることはありません。アプリ内でレスバしているだけなので人の目も気にしなくていいんです。

今回はChatGPTを使用しましたが、他の生成AIでも同じようなことはできるでしょう。

「レスバは興味あるけど周りの目が気になる……」という方に、AIはピッタリなレスバ相手ではないでしょうか。

AIだからこそ感じた物足りなさ

「人間とのレスバを完全再現できるか」と言われると、そうでもありませんでした。

ChatGPTは基本的に話が通じます。

こちらの主張に筋が通っていれば認めますし、前提が間違っていれば修正も可能です。

しかし、実際のSNSでは必ずしもそうとは限りません。

論点をずらされたり、根拠のない話を持ち出されたり、突然人格を攻撃されたり……。そうした人間特有の理不尽さまでは、なかなか再現できないと感じました。

また、ChatGPTの発言が常に正しいわけでもありません。

もっともらしい反論をされても、事実関係まで正しいとは限らないため、必要に応じて自分で確認することも重要です。

そのため「レスバに勝つためのトレーニング」というよりは、自分の考えを整理するための壁打ちに近い使い方だと感じました。

本物のレスバほど理不尽じゃないけど、戦いたいわけじゃないからこれくらいが丁度いいかも。

まとめ|ChatGPTとレスバしたら意外と面白かった

ChatGPTとのレスバ体験は、ChatGPTがお上品だったので実際のレスバよりもかなり穏やかなやりとりとなりました。

「お前やあんたなどの呼び方にして」
「途中で人格攻撃を挟んで」

などの細かい指示出しをしていたら、よりリアルなレスバ体験ができたかもしれません(笑)

ただの興味で始めた企画でしたが、結果として自分の考えをまとめたり言語化したりするのに良い体験だったなと感じてます。

ChatGPTのちょっと変わった使い方として、興味があれば一度レスバを仕掛けてみてはいかがでしょうか。